耳鼻咽喉科の豆知識!

風邪をひいた後に残るしつこい咳、原因は喉や肺ではないかもしれません。見落とされがちですが鼻に原因がある場合があります。 咳などの症状が出た際に肺に問題がないと言われた方は、一度耳鼻科に相談してみてください。

小さな子どもが夜に不機嫌になる時「ただのイヤイヤ期」で終わらせていませんか?その原因は中耳炎かもしれません。 熱や痛みが出ない中耳炎も中にはあります。不機嫌な様子が続く場合は、一度耳鼻科にご相談ください。

花粉症は集中力を低下させ、仕事や勉強の効率を大きく悪化させます。症状がひどくなる前に治療を始めましょう。 早期の治療ですぐに良好な効果が得られますので、まずは自分の症状の出る時期をきちんと把握しましょう。

「アレルギーの薬は眠くなる」というのは過去の話です。最近では眠気があまり来ないうえ、 効果の強い薬も発見されています。 たくさんの薬がありますので、1つあわなかったからと言ってあきらめず病院にご相談ください。

重症または最重症の花粉症を発症している方へ、新たな選択肢として「ゾレア」があります。 ゾレアは花粉のIgE(抗体)と結合し、IgEが炎症に関わる細胞であるマスト細胞と結合できなくすることで、 アレルギー反応=炎症をその元から抑える治療方法です。

現在、アレルギー性鼻炎の治療薬は抗ヒスタミン薬、手術治療、最近では「舌下免疫療法」も有効性を示しています。 ただ、これらの治療でも症状が治らないスギ花粉症(季節性アレルギー性鼻炎)の方に対して、新たな選択肢として 「抗IgE抗体治療」もございます。

治療前に血液検査、アレルギーの検査が必要となります。その他、季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)の薬を使用し、 効果が不十分で重症または最重症の状態であった方など、条件を満たした場合のみ治療可能です。 詳しくはこちらをご覧ください。

ゾレアは通常、2週間または4週間ごとに皮下に注射していただくお薬です。 ゾレアの投与量と投与間隔は、体重と血液中のIgEの量によって設定される為、患者さまごとに異なります。

主な副作用として、注射部位の赤みや腫れがあります。投与後に、呼吸困難、血圧低下、失神、立ちくらみなどの 症状を感じた場合はアナフィラキシーの可能性があります。速やかに主治医や医療機関にご連絡ください。