舌下免疫療法
舌下免疫療法とは
なぜ鼻炎・花粉症になるの?
ダニや花粉などのアレルゲンが体の中に入ると、体内で「抗体」が作られます。これが鼻の粘膜にある「マスト細胞」にくっつきます。
マスト細胞には症状の元になる「ヒスタミン」や、「ロイコトリエン」という化学物質が多く含まれています。アレルゲンと抗体がくっつくと、化学物質が放出され、神経や血管を刺激し、くしゃみや鼻水、鼻づまりなどの症状が起こります。
診断方法
問診
花粉症かその他の疾患かを判断する為に、症状が出る時期や程度、花粉症以外のアレルギー歴などについてお聞きします。
抗体検査
スギ花粉に対する皮膚の反応を調べたり、血液検査でスギ花粉に対する抗体の量を調べます。その他、鼻鏡検査、鼻汁検査などを行います。
治療方法
スギ花粉症、通年性アレルギー性鼻炎と診断された患者様は、舌下免疫療法を受けることができます。
服用期間例
- 1日1回、少量から服用を始め、その後決められた一定量を数年間に渡り継続して服用します。
- 初めての服用は、医療機関で医師の監督のもと行い、2回目からは自宅で服用します。
※少なくとも1ヶ月に1度(新医薬品の場合は、発売後約1年間は2週間に1度)、受診が望まれます。
服用方法の例
治療薬を舌の下に置き、1分間保持したあと、飲み込みます。
その後5分間はうがい・飲食を控えます。
※スギ花粉症の場合、スギ花粉が飛んでいない時期も含め、毎日服用します。
服用時に避けること
服用する前後2時間程度は、激しい運動、アルコール摂取、入浴などは避けるようにしてください。
期待できる効果
主な副作用
- 口の中の副作用
(口内炎や舌の下の腫れ、口の中の腫れ、かゆみ、不快感など) - 唇の腫れ
- 咽喉(のど)のかゆみ、刺激感、不快感
- 耳のかゆみ
- 頭痛 など
重大な副作用
- ショック
- アナフィラキシー※
治療に対する正しい理解が必要です
※アナフィラキシー
医薬品などに対する急性の過敏反応により、医薬品投与後多くの場合30分以内で、蕁麻疹などの皮膚症状や、腹痛や嘔吐などの消化器症状、息苦しさなどの呼吸器症状、突然のショック症状(蒼白、意識の混濁などがみられる